トップページ | 2007年4月 »

2007年3月

2007.03.31

ナイト・ミュージアム

完全に子供向けかと思いきや大人も充分楽しめる。子供の頃、剥製が夜中動き出したらどうしよう・・・と考えていたようなことがそのまま映画になった感じ。いかにもアメリカ白人の観点にイラッとするところもあるが、そこはあんまり深く考えず頭をからっぽにして楽しむのがポイント。それか、息子と離婚した嫁にナメられているお父さんの、尊厳を取り戻す話っていう『お父さんのバックドロップ』や『MASK DE 41』的視点で楽しむか。

ベン・スティラーは大好きだけど、子供映画じゃいつもの感じじゃないのかなと思ってたら、そんなことはなく充分キレてます。しかもお友達のオーウェン・ウィルソンも西部開拓時代のカウボーイルックというベタなキャラで登場!ほんとに仲良しね・・・。この二人は私の中で完全にセット。

ちょっと残念なのは最後の最後、まあハリウッド的にはベタでありがちなんだけど皆で「セプテンバー」って・・・みんなで歌って踊って終わりってなーんかな〜。お父さんと子供のちょっと良いシーンで終わりでいいじゃないの!

| コメント (0)

2007.03.25

百年恋歌

http://www.hhh-movie.jp/

ホウ・シャオシェンの新作で、予告編がとても良かったので期待して観に行きました。

1960年代、1910年代、2000年代の3つの時代の男女を描いた物語。

一番最初の1960年代の「恋愛の夢」が、最高ーー!!!です。これがあまりに良過ぎて、やや尻すぼみな感じだったのは残念。プラターズの「煙が目にしみる」と、雰囲気が素晴らしく合っています。台詞を最小限にとどめた演出の中、寡黙な男が言葉を伝える時は手紙っていうのがいいね。それを読む女の表情がまたいい。最後はちょっと泣きそうになってしまったよ。こういうのが映画らしい映画だと思うのです。

カメラのことはよくわからないけど、私の数少ない好きなカメラマンのリー・ピンビンの映像がやっぱり凄く良いのです。特に、ビリヤード場の片隅にいる2人の繊細な心の揺れをを捉えるカットが素敵!!これずっと見てたいわと思いました。

主演のチャン・チェンは相変わらず男前過ぎて惚れ惚れ。正面より横顔が特に良いですよねえ。ちょっとおでこが広くなった気がするが・・・まあいいわ。しかも最後の「青春の夢」のとき、「あれ、(ピエール)瀧にちょっと似てるかも」と思ったけど・・・まあいいわ。あと、今まであんまり好きじゃなかったスー・チーが凄く良い!!これはスー・チーの映画ですね。

とにかく、「恋愛の夢」だけでも見る価値は十分です。

| コメント (0)

2007.03.24

13/ザメッティ

http://13movie.jp/index.html

13人のロシアン・ルーレット、輪になって並んだ13人は前の人の頭に銃を突きつけ、自分はまた銃を突きつけられている。

自分が頭を打ち抜かれる死の恐怖と、また自分が人を殺してしまうかもしれないという恐怖が、異常な緊張感を引き起こします。ロシアン・ルーレットが始まってからラストのクレジットまで、内臓が緊張したままでした。

シネスコのモノクローム画面が70年代のノワール映画を彷彿とさせる、こんな作品を見るのは本当に久しぶり。監督もその辺を意識しているだろうなと思いました。新人監督なので粗さはあるものの、それが逆に効果的に作用しています。ワンアイディアと言われればそれまでだけど、台詞も表現もミニマルで、こんな新人監督の映画を最近見てなかったので興奮しました。

ポランスキーの初期の傑作「反撥」やヒッチコックが引き合いに出されてるけど、ヒッチコックとはちょっと違います。雰囲気は「反撥」とか、「死刑台のエレベーター」が近いかなと思いました。あくまで雰囲気ね。

主役の青年を演じた役者は監督の実弟だそうだけど、あの男前なんだか変な顔なんだか、観る人を不安にさせる顔(と表情)が、とても良い。パゾリーニの映画によく出ていた、ニネット・ダヴォリという俳優がいるんだけど、あの人を初めて見た時の、なんとも言えない不安になる顔つきなんだけど、目が離せない感覚を、彼にも覚えました。

できるだけ予備知識なく見るのがおすすめ。予告編や宣伝で見る情報くらいなら大丈夫です。

| コメント (2)

2007.03.22

ラストキング・オブ・スコットランド

http://movies.foxjapan.com/lastking/

70年代ウガンダの独裁者となったアミン大統領を、その側近となったスコットランド人の若い医師を通して描いた映画です。恥ずかしながらアミン大統領は名前と「食人大統領(真実は不明)」っていうことしか知りませんでした。

宣伝としては、フォレスト・ウィテカーがアカデミー賞を取ったこともあってか「アミン大統領の映画」ということになってますが、私は、白人の黒人に対する軽率さや傲慢さ、気づいていない根底にある蔑視などを描いた映画だと思いました。主人公がほんとにムカつく男に描かれてて、アミンが怖くもある意味人間的で魅力的な人物に描かれています。

ただ、ウガンダとアミンの映画としてみると、物足りなさは否めないので、それを題材にしたことにあまり意味がないような気もしました。

この主人公は実在の人物なのかな?小説の方がもしかしたら面白いかもしれないです。読んでないけど。

| コメント (0)

2007.03.20

jackass number two

http://paramount_mtv.weblogs.jp/jackass2/

もともとはTV番組(MTV)で製作された、ただひたすらアホなスタントをするだけの映画です。正確には映画と言えるか微妙ですが、映画です。

女子がこういう映画を一人で観に行くのはどーよ、っていう感じなんですが、観客は私含めて3人(他の2人は一人で来ている男)。3人でゲラゲラ笑って観ました。

内容は・・・まあ一応女子なのでストレートに書くのは憚られるんでだいぶソフトに書くと、買い物のカートに人(身障者含)を乗せてロケットをつけて湖に飛ばしたり、医療用の重いボールを使って暗闇の中でドッジボールしたり、人を餌にして海に放してサメを釣ろうとしたり、馬フンを食べたり、肛門でビール一気飲みしたり、ヒルに眼球を吸わせたりするのをただ撮っているだけの映画です。

個人的に一番衝撃的なのは馬のアレを一気飲みするやつ。あと、スパイク・ジョーンズが全身特殊メイクで老婆に扮して、露天の兄ちゃんに話しかけたりするんだけど、服の前が完全にはだけてて、胸とか下半身も丸出しで、兄ちゃんが逃げるっていうやつですね。タチ悪いなあ〜。面白いけど。

なんでしょう・・・こういうことを真剣にやれるっていいですね。私もやりたいわとは思わないけど、大人になると徹底的に馬鹿なことするってなくなるから、羨ましいです。みんな普通にゲロ吐いたりしてるんだけど楽しそうだし。ほとんどプロパガンダの確信犯的大作感動系映画を作っている奴らより、精神的に完全に健全ですよ!!そうです、健全なんです!!

とはいえ、下品なものが嫌いな人や、非常識なものが受け入れられない人や、他人のゲロやうんことか絶対見たくない人は、観ない方がいいです。でも、これを観た後は確実に食欲はなくなるのでダイエットに最適です。吐くかもね。ウフフ

| コメント (2)

2007.03.15

パフューム

http://perfume.gyao.jp/

人を殺して香水を作る香水調合師の話・・・って、勿論エログロを期待して観に行きました。

しょっぱなから良い感じに陰鬱でグロい。こういうの好きです。主演の人、イアン・ブラウンを男前にしてガリガリにような感じです。まあまあタイプです。

主人公の、匂いに対する執念と言うかフェチズムみたいなものが丁寧に描かれていて、そこは好感持てます。が、匂いを採った後の死体がキレイ過ぎるのが、ちょっと気に入らないです。この場合、匂いを採る=美しさを搾り取る、ということになると思うので、死体がもっと汚なかったり醜い方が、演出として良いと思うのです。

あとは、主人公が香水を採取するのにあんまりリスクを冒してない。通常だと殺される女性の心理に添ってハラハラするのですが、この話は主人公が殺人者なのでこっちに心情は寄り添う訳で、でも結構簡単にやるんですねえ。だからハラハラしないんです。折角時間もかけて丁寧に描いてるので、ここもちゃんとやってほしかったなあ。

あと、ラストですが、イマイチだと思いました。皆がウワーって歓喜してフリーセックスに興じるところまでは良いんですが、私は、最後はそれがあの香水を嗅いだことによる妄想で、処刑されて血だらけになりながら恍惚の表情で終わり、っていうバッドエンディング(?)の方がいいと思いました。

とにかく、もうちょっと怖がらせて欲しかったの!!

| コメント (0)

蒼き狼  地果て海尽きるまで

http://www.aoki-ookami.com/

時間が合ったのが、これと「ドラえもん」、「バブルへGO」だったんだけど、どーしよーかなーと悩んでこれにしました。理由は勿論ネタになりそうだからです。

みどころは反町がどこまで大物感を出して頑張れてるかっていうことだと思うんですが、最初は反町がなかなか出てこないのでダレる。子役、全然かわいくねー。

ストーリーは、説明的な台詞なうえに状況を説明するナレーションまでついているという超親切設計のため、ボンヤリしてても完全に把握出来ます。ちなみに途中30分くらい寝たけど、話の展開が完璧に予測つくので、全然ついて行けます。

役者の揃えかたが凄いです。なんでわざわざこいつにしたんかな〜っていう配役のオンパレード。菊川怜って・・・他に誰かいただろうに・・・ちなみに、勿論ヘタクソでした。

なんだろう・・・・・・一言で言うとシネスコの大河ドラマって感じでしょうか。年末にじいちゃんばあちゃんと炬燵でみかん食べながらダラッと観るには良いかもね。わざわざ映画館で観ることない、地上波で放送されてから観るので十分!!っていうのはこういう映画のことを指すんです。

年間1〜2回しか映画館に行かない、っていうのが、日本は一般的だと思うんだけど、その1回をこれ観て「映画っていいな」と思われたらイヤだなあ。これ映画じゃないから!

で、肝心の反町ですが、頑張ってるけど全然大物感がないので、「国を統一!」とか言っても説得力ないんだよなー。基本的に反町は常に眉間に皺を寄せることで威厳と苦悩を表現しているらしいのですが、あの顔に段々飽きてきます。即位式典での演説の演技の外しぶりはちょっと笑っちゃったけどね!!ここは非常に素晴らしいですよ!!

もう一つの笑いどころは、ラスト、瀕死の松山ケンイチくんが「チンギス・・・ハ〜ン」って言うところでした。

エンドロールで流れる曲が、反町の「ボエ〜」っていう歌だったらもっと良かったんだけどなあ。あ〜あ、「ドラえもん」にすれば良かった〜。

| コメント (0)

2007.03.08

松ヶ根乱射事件

http://www.matsugane.jp/

山下敦弘監督ファンなので贔屓目なのは確かにあるけど、それをさしおいても傑作でしょう!!!

『リンダリンダリンダ』も傑作だし、大好きなんですが、やっぱりこういう(『ばかのハコ船』『リアリズムの宿』路線)のダメ男を撮ってくれるとファンとしてはかなり嬉しいです。

いつものことながらキャラクター一人一人が良い。役が生きている。まあここまで極端な人たちはなかなかいないけど、少なからず田舎ってこういう人たち居るんですよ!!都会にしか住んだことない人はわかんないと思うけど。主演の新井浩文はじめ、役者も凄く良い。山中崇、三浦友和、木村祐一、あと川越美和!この人エラいです。

特にオモロかったシーンは、山中崇が車の中で泣き出して、隣で新井浩文がいきなりゲロするところです。ゲロのタイミングがここ、っていうのがいいよなー。

山下映画でいつも思うけど、美術とか衣装が素晴らしいですね。普通じゃないんですが異常にリアルです。金塊を半分溶かして刺さってる画がいいです。本当素晴らしい。

『リンダリンダリンダ』の時にお話する機会があって、私は山下監督は音楽好きなんじゃないかなと思ったので、「普段どんな音楽を聴くんですか?」と訊いたら、「えーっと・・・くるりとか『リンダ〜』のバンド(パーランマウム)とか・・・」と返ってきたので、「ええーそれあなたの映画の音楽でしょ!」って突っ込みたくなったのですが、まあ要するに特に音楽好きではないんだな、と思いました。
でも、山下監督の映画は音楽のセンスが非常に良いのです。『松ヶ根』も音楽がとても有効に機能してるなと感じました。ラストのボアダムス然り。

褒めてばっかりだけど、このまま話が進んでラストがどうなるんだろう・・・とちょっと心配だったんですが、想像以上に最高のラストでした。ラストで、やっぱり山下監督大好きだー!!って思いました。

きっとこの映画は10人見たら9人は「つまらなかった」「眠かった」というかも知れない。でもあとの1人は恐らく興奮すると思います。それでもいいじゃないか!!わかんない奴は、放っておこう。

少なくとももう1回は映画館で観ようと思います。

| コメント (0)

2007.03.07

さくらん

http://www.sakuran-themovie.com/

監督・蜷川実花、主演・土屋アンナ、原作・安野モヨコ、音楽・椎名林檎・・・・・・って、いかにも20代の自称お洒落な若者が好きそうな感じで、もうこれだけでお腹いっぱいですよ。でも、もしかしたら意外と良いかもと思って見ました。

映像がキレイかというとそうでもない。花がキレイだったり派手な色彩だったら良い映像か?違うだろ。

演出が斬新かというと古くさい。なんか使い古された感じ、ああ見たことあるわあっていう感じ。土屋アンナの花魁=新しい!という錯覚。それオンリー。ダサい。

あとはまったく「人間」を描けてない。人間臭くないから薄っぺらく感じる。あ、それでいいならいいんだけど。話もありがちで想像の範囲内。どうせこうなるんだから早く進めよって言いたくなる。

音楽が鬱陶しい。椎名林檎は嫌いじゃない(好きでもない)けど、音楽の使い方にセンスがないと感じた。

なんというか・・・「嫌われ松子」路線の新しい日本映画を狙ってるんだろうけど、到底無理でした。まあ、バカな若者が“お洒落でカッコいい”とか言いそうだからそれで稼げばいいんじゃないの。私は最高にダサい駄作だと思うけど!

| コメント (4)

2007.03.06

ゴーストライダー

http://www.sonypictures.jp/movies/ghostrider/

内容は全然知らなかったんだけど、“ニコラス・ケイジ主演「ゴーストライダー」”という情報だけで面白そう(勿論B級という意味で)だと思って行きました。

最初はあーちょっと眠いかも・・・と思って見てましたが、ニコラス・ケイジ登場で目が覚めました。ニコラス、“お帽子”被ってるんですもの!
いや−なんというか・・・ハゲはヒーローとして相応しくないって言ってるようなもんで、全世界のハゲをガッカリさせたことは想像に難くない。まあ、でもお帽子被ったことで、カッコ良くはなってます。

このお帽子ニコラスの役どころは、大人気のスタントライダーなんだけど、キャラ設定がなかなかです。自分のスタントの映像がかかってると「ディスカバリーチャンネルの猿の番組が見たい」と駄々をこね、ワイングラスにジェリービーンズを入れて食べ、家に帰ってきた時や本番前にはカーペンターズの「スーパースター」を聴き、言動は白痴まがい。ただ残念なのはこのキャラクターが、段々強くなる過程で普通になっていくところ。ヒロインの姉ちゃんともども、ダメキャラで通して欲しかったなあ。

監督は明らかにB級映画を作ろうと意識していると思うんだけど、それなりの迫力だし話もちゃんとしてるし、良い役者(悪魔王はピーター・フォンダ)を使ってるので、結構本気で見ても面白いものになってます。あーこれなんか見たことあるわぁっていうパロディも満載。でももっと笑いが欲しいですよね〜やっぱり。

でもこの終わり方って・・・・・・続編作るってことか?ある意味続編はダメ度が高まり期待できる気もするので、ビデオスルーにならないように願います。

| コメント (0)

ダーウィンの悪夢

http://www.darwin-movie.jp/

物事には良い面と悪い面があり、その悪い面を見せるのが私の仕事、と監督は言っていたけど、まさにこの映画はネガティブな面を淡々とガンガン見せつけます。でも補足的説明的な言葉はないので、見る方の思考力と想像力が問われるかも。

アフリカに貧困があり、多くの人々が餓えていることは知っていても、現実的な問題として感じることは難しいです。でもこの映画を観た後は、スーパーでナイルパーチを見た時や白身魚を口にする時、ウジの湧いた魚を干す人々や、僅かな食料を奪い合う子供たちや、医者もなく死を待つだけの人々や、武器や爆弾を運ぶパイロットを思い出さずにいられないのです。
ただアフリカの現実を映したドキュメンタリーだと、いつか記憶は薄れ、忘れてしまう。でも、記憶のためのアイコンとしてナイルパーチを据えたことがこの映画の非常に長けているところだと思います。

単に映画として見ると、正直やや物足りないと感じる部分もあるけど、監督が言いたいことはよく伝わるし、こういう映画は多くの人が見るべきでしょうね。

ところで、この映画を見てフランスでナイルパーチの不買運動が起こったそうですが、どうしてそうなるのか全く理解出来ない。アホですね。

| コメント (0)

2007.03.04

ドリームガールズ

言わずと知れた、シュープリームスと当時のモータウンをモデルに描いたミュージカル、の映画化です。

私は両親が好きだったこともあって、子供の頃からシュープリームスの曲は耳慣れていたし好きなのですが、誕生のプロセスなんかは全く知りませんでした。これがどこまでモデルにしてるかわかんないけど、まあそれはおいといて、観るのがいいんでしょう。
一応主演はビヨンセちゃんなんだけど、完全に主役はジェニファー・ハドソン(新人ながら貫禄たっぷり)。ビヨンセのみどころはラストの方のレコーディングでソロで歌うところかな。あそこはなかなかいい。あとはもう、ビジュアルの可愛さよ。ダイアナ・ロス並に可愛いよ。個人的にはスッピンに近いほうが可愛いと思う。
で、おばさん顔ジェニファー・ハドソンですが、だいたいこういう役どころって同情を得れるもんなんだけど、結構イライラします。お前自分のことばっかりだろ!っていう。決別するハイライトでの独唱、すごくて感動的なんだけどでもウザイ!!この複雑な感情よ。まあ、ジェニファ−ちゃんが良くも悪くも存在感ありすぎで、オイシイ役で、ビヨンセが可哀想なくらいです。
あとはなりきりJBのエディ・マーフィー。時々TVの映画放映(「星の王子ニューヨークへ行く」等)で見かけるけど、映画館で見たの久しぶり、っていうか初めてか?!さすが歌うまいね。

元々黒人音楽(ブルースなど)を白人がカヴァーして、それの方が有名になる、っていうのは60〜70年代だとかなりあったと思うんだけど、この映画で語られるような盗作紛いの状況って、イギリスでもあったのかなあ。例えばストーンズとかアニマルズとか、この辺はミュージシャン自身が「黒人(のよう)になりたい!」っていうのもかなりあっただろうから多少違うんだろうけど。

音楽に関しては、全てオリジナルだったと思うんだけど、私はなかなかいいなと思いました。一番好きなのは最初のアポロシアターでドリーメッツが歌う曲、曲名忘れました。
ゴリ押しの迫力が『シカゴ』に近いなと思ったら、確か脚本家かなんかが同じでした。ミュージカル映画は外すとツラいけど、これは当たりということでいいんじゃないでしょうか。

あ、あと、久しぶりに『永遠のモータウン』が見たくなりました。ちょろっとジェームズ・ジェマーソン(役)と思われる人もいました。

| コメント (0)

2007.03.02

愛の流刑地

最初に書くのがこの映画ってどーよ、って感じだけどまあいいや。

正直もう観に行くのも面倒だったんだけど、「話はどうでもいいけどトヨエツがカッコいいから見てみて」の一言に後押しされて観たのです。

冒頭からトヨエツと寺島しのぶの絡みのシーンなんだけど、バックに夕日とか景色とかがくっついてんの。それ見せられた時ちょっと引いたけど、我慢して見てました。
映画は、子持ち主婦寺島しのぶが、不倫相手の作家(これって渡辺淳一本人の投影だったらドン引き・・・)トヨエツに情事の最中に絞め殺してと頼んで、で、殺しちゃったトヨエツが逮捕されて裁判にかけられる話と、トヨエツ×寺島の出会いから殺害に至るまでの話が並行して進みます。
寺島+トヨエツは「やわらかい生活」の時は自然な感じ(実際は演技が上手い)がすごく良いなあと思ったから、この映画のあまりの浮世離れっぷりに最初は馴染めず、ほんと撮る人によって役者ってこんなに違うんだなあ〜と思いました。寺島しのぶ好きなのに・・・。この2人の雰囲気が昭和なんだけど、携帯とかガンガン使ってるから現代なんだろうね。でもやっぱり演出とか台詞は昭和の大映ドラマみたい。
あと映画のメインのセックスシーンは、ただ跨がって喘いでるだけなので、いかにもやってません的臭いがしてあんまりエロくないんですね−。エロに関してはリアリズムが重要だと思うんですが。私がエロ映画見過ぎなのかしら。ははは。
主演の2人以外では、長谷川京子の演技が凄かったなー(良いという意味ではない)。多分「エロく!!もっとエロく!!」という演出があったと思われるんだけど。頑張れば頑張るほど無理してる感たっぷり。こいつが検察かよ、っていうくらい頭悪そうだしね・・・。

内容はほんと、どーでもいい。裁判の結果にまったく興味を持てない裁判シーンって初めてだよ。でもトヨエツが最後に泣きながら話すシーンを見て、この役者は本気なのかどうなのかわからなくなった。多分本気なのに本気に見えない。

演出のダサさと内容のくだらなさは、トヨエツの演技によって笑いに昇華しました。主演がトヨエツじゃなかったら、ほんと辛かったなー。トヨエツは“名優”ではなく“怪優”の道を極めていただきたい。

| コメント (2)

どーも

ミクシイだと、読んでくれる人に気をつかって書いてしまうので、ネタバレ前提で映画の感想を記録出来るブログにしてみました。
読みたい人はどうぞ、知りたくない人は読まないでね。

| コメント (0)

トップページ | 2007年4月 »