« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »

2007年6月

2007.06.29

キサラギ

最初チラシを見た時には完全にスルー。全然興味ないし面白くなさそう、と思ってました。
でも、公開されるとみんなが面白い面白いっていうし、実際面白そうだったので、ちょっと期待して観ました。

う−ーーーーーーーーーん・・・

舞台なら面白いだろうな。ライブなら。でも映画だとダルい。「実は!」「実は!」っていう畳み掛ける展開が、途中で鬱陶しくなる。別に全く予想してない展開じゃないから、客が思わずネタバレを口走る気持ちもわからなくもない。それくらい、誰にでもわかりやすい展開を、しつこく続けられてもさあ・・・途中どうでもよくなって、早く終わらないかな〜と思った。

笑いもたいしたことないし。何と言うか・・・夜8時くらいからやってるテレビくらいの笑い。子供や老人が見ても安全で、誰も不快にならない笑い。でも、要するに一般的だから、一番皆が面白いって感じる笑いじゃないでしょうか。なるほど。

私はどんなにつまらない映画でも「DVDでいい」とは思わない(DVDで待つくらいなら多分見ないし)けど、これは「家でDVDでいいかも」と思ってしまった。

褒める方向性で行きますと!役者は良いと思います。内容はどーでもいいのに一応最後まで見れるのは、役者がしっかりしてるから。ベストアクトではない、とは思いますが。小栗旬は男前すぎてオタクには見えないけど、演技はいいですね。

あと、一番良かったのは、如月ミキちゃんの曲と、それに合わせて5人が踊るクレジットです。

| コメント (0)

台風クラブ

見終わって、すごいと思ったけど、どうすごいか説明しにくい。

大人になると、ほとんどの行動に意味が生じてくるけど、子供の頃はどうだったか?と思い出してみると、意味のない行動はすごく沢山あった。歩いていて突然ダッシュしたり、道端の空き缶のフタを拾ったり、手摺に触りながら歩いたり、わざわざ道端の雪山に登って歩いたり。でも意味がないと思うのは大人になって振り返ってからで、子供の頃は意味がないとは思わなかった。というか、そんなこと考えもしなかったのです。

「青春(?)映画」で見ていて寒いものは、撮っている側がその主人公たちと同じ目線で、社会や大人を批判したり自己肯定する映画。撮っている側(監督)は社会の仕組みによって大人が出したお金で映画を撮ってるという(商業映画)否定しがたい事実があるのに、それを否定している寒さ。
また逆に、自分が完全に大人目線で、青春やら子供を馬鹿にした描きかたもまた寒い。

やはり、大人も昔は子供で、でも今は大人でという両方の視点を、愛情を持って客観的に描き出さないとだめだと思うのです。

監督の目線は、中学生目線ではない。もちろん大人目線。年齢的には三浦友和の役が近かったのかなと思います。三浦友和は、中学生から見たら、不真面目で真剣に生きることを諦めたようなダメな大人です。でも「15年後のお前もこうなるんだよ」の言葉通り、みんなそうなるのもわかっている。だから、監督の視線は三浦友和(ダメな大人)を否定しない。そして、中学生のことも、上から見るようなことはしないのが、とてもいいなと思いました。

ラストに工藤夕貴(カワイイ)が「金閣寺みたい!」といって映る学校がきれいでした。

| コメント (0)

2007.06.22

ゾディアック

公式サイト

60年代に実際に起きた、連続殺人事件を基にした映画。「セブン」のデヴィッド・フィンチャー監督の新作。

実話ということと、終始暗い雰囲気で、「殺人の追憶」を思い出します。どちらかというと「殺人の追憶」は、事件に翻弄される人々を中心に描いた映画だったけど、こっちは、わからないもの(犯人)に対する恐怖心をより掻き立てる作り方です。その辺がD・フィンチャーらしいという感じでしょうか。でもきっと、監督は「殺人の追憶」を見て、悔しい、俺もこういうのやりたかったなーと思ったのではないかと思います。

事件の経緯はおそらく事実をそのままなぞっていると思うんだけど、その淡々とした描きかたが逆に怖い。最初は恐怖の対象が殺人なんだけど、それが犯人そのもの、というか、近くに居るのに実体がつかめないシルエットが怖くなるのです。何があるかわからない暗闇の中を手探りで歩くような恐怖。

怖い怖いと書いてるけど、この映画の面白さのもう一つは、先述の「殺人の追憶」と同じく、ゾディアックに翻弄される人々。ジェイク・ギレンホールもいいけど、私は特にロバート・ダウニーJr.がいいなと感じました。カッコいいです。

ネットで感想なんかを見てると、「謎解きがなくてつまらない」という意見をよく見かけますが、そういうスタンスの映画ではないです。未解決事件だし。そんなもの期待してないし、なくても充分面白いです。今まで見たデヴィッド・フィンチャーの映画で一番面白いかも!「セブン」(これも結構好き)よりも。3時間弱の上映時間も全然気にならずに見れました。おすすめです!

| コメント (0)

2007.06.21

あしたの私のつくり方

公式サイト

今でこそマイペースで誰にも合わせない私ですが、中高生の頃は周りの友だちに合わせることももちろんありました。だから、この主人公の2人の女の子の気持ちはわからなくはないです。というか、自分の過去として思い出すというよりは、こういう女の子っていたなあと思い出す感じかな。

演出の仕方がちょっと恥ずかしいなと思うところもあったけど、きっと監督はこの映画を、(メインコピーになっている「大人になった少女たち」ではなく)今まさに同じような状況にいる10代の子供たちに見てほしいと思って作ったんじゃないかな。現在子供たちを囲むいろいろな問題に対する、市川監督なりの一つの答えなんじゃないかと。だから、映画ファンを唸らせるものではなくて、子供たちが見て感じやすい演出を選んだんじゃないかと思います。

主演の成海璃子ちゃん以外の役者は正直ちょっと・・・って感じだったけど、とても好感の持てる映画だと思いました。

| コメント (0)

2007.06.16

近松物語

公式サイト

溝口2発目!
暦を作っているお店(何と言うかわからない)の社長の嫁さん(香川京子)が、借金を頼まれたので旦那(金持ちなのにドケチ)に頼もうとしたら誤解が誤解を生んで、暦の職人(長谷川一夫)が悪者になっちゃって、店を追い出されるときにてんやわんやで嫁さんも一緒に逃げることになっちゃって、あいつら駆け落ちしたんちゃうか、と噂されてたら本当に職人は嫁さんのことが好きだった、あら私も好きよ(by嫁)となって実質駆け落ち・・・・・・・あーもうややこしいから要約して説明出来ないわ。気になる人は自分でストーリー調べてください。

とにかく!!!オモロい。めくるめく展開も無理がないのは巧いということ。さすが名匠。宮川一夫さんの撮影も、素人でも凄いとわかるほどに美しい。構図が完璧。「雨月物語」も凄く美しい映像だったけど、これもまた凄い!ウットリです。私は映画を撮る方は素人なのでよくわからないけど、カラーの映像のインパクトは、色彩でつくることができるけど、モノクロの映像は2色しかないから、インパクトの作り方って構図や影の作り方になるので、凄く技術やセンスがないと難しいと思うのです。今回溝口の映画を見てて感じたのは、影の使い方が印象的だなあということです。

なんといっても香川京子が素敵。佇まいに品がありすぎます!!!背筋も伸びてるし。まじで憧れます。長谷川一夫はいかにも「昔の男前」っていう感じで・・・見た目はカッコ良くはないっすね。でもキャラクターとしては男前です。

単なる悲恋ものと言えばつまんなそうだけど、結構ハラハラドキドキの展開で最後まで飽きません。
名作と言われる所以がよくわかりました。

| コメント (0)

プレステージ

公式サイト

クリストファー・ノーランは、前作「インソムニア」がつまんなかったから期待してませんでした。しかも主演はクリスチャン・ベール!「クリスチャン・ベールの出ている映画はつまんない」という自分内のジンクスがあるのです。
結論から言うと、なかなか面白かったです。全く期待してなかったというのもあるけど。
なんつーか、マジシャン同士の騙し合いというより、最早、潰し合い・殺し合いという感じです。単なるトリックの話でなく、死の恐怖が感じられるのでそれが良かったのかな。
冒頭より大袈裟に言われる、この映画の“トリック”は、わかりやすい伏線によって途中で謎は解けてしまったので、ラストの謎解きがしつこく感じられました。
が!ラストまで興味を持続できる(褒めてます)映画です。あんまりツッコミを入れないで見るのがよろしい。ああ、スカーレット・ヨハンソンの使い方が若干勿体ないかな。

内容は・・・この監督特有の、そんなに難しくない話なんだけど、時間軸を交差させる演出によってやや混乱しそうですが、こういう映画に慣れている人なら大した問題はありません。

実在したマッド・サイエンティストのニコラ・テスラ役でデヴィッド・ボウイが出てます。最初誰かわかんなくて、なんか見たことある人だなあと思ってたらボウイだったよ。

| コメント (3)

ツォツイ

公式サイト

アカデミー外国語映画賞を獲った作品です。

うーん、よく出来た映画だと思うんだけど、話のインパクトとして弱いというか、なんか割とありがちな印象を持ってしまいました。主演のツォツイ役の男の子もいいんだけどね、表情とか感情の振れ幅がリアルだしよく伝わるんですが、赤ん坊に対する愛情を持つに至るプロセスがやや説得力に欠ける気がする。

ラストは、ツォツイが今後どうなっていくかを観客に任せているのですが、あまりアカルイミライは待っていない気がした。

ところでこれ見てるとき、前列に座ったオヤジ(サラリーマン)が、しょっちゅう携帯を開けて、パタン!っていう音を出して、「フーッ」って言ってた。電話を待つような用事があるなら映画見に来てんじゃねーよ。周りが見えてない大人ってイタいわね。シネッ

| コメント (0)

2007.06.15

輝ける女たち

公式サイト

この邦題・・・。カトリーヌ・ドヌーヴとエマニュエル・べアールが共演してるからって明らかにオゾンの「8人の女たち」意識でしょ・・・センスないっす。しかも邦題がいまいち内容と合ってないっていうことが映画を見ればわかります。

なんか、監督は何かこの映画で言いたいことがあるっていうよりは、こんな演出をしたい、こんな雰囲気にしたい、っていうことの寄せ集めに思えてしまう。見てて、ああこれをやりたかったんだなあっていうのを感じるところがある。全てのエピソードがその「やりたいこと」の為に存在しているだけになっている。確かに部分的にいいところもあるんだけど、全体を見た時に、監督はこの映画で何を言いたかったんだろう?と思ってしまう。

中心人物である「ニッキー」はダメ度の高いダメ男なんだけど、なかなか愛すべきところのあるキャラクター。他の人たちもクセはあるけど、これに出てくるキャラクターでイヤな感じの人はいなかった。

べアールの歌姫っぷりが、あんまり歌姫っぽくないなあと思ったけど、役者はみんな芸達者でした。あと、音楽もなかなか良い。

ラストのクレジット、夕暮れの海岸を遠景で捉えながら流れるジャッキー・トレント(バカラック)の「make it easy on yourself」が素敵。こういう部分部分は良いんだけどなあ〜。

| コメント (0)

2007.06.10

雨月物語

公式サイト

言わずと知れた溝口健二の名作ですよ、初見ですよ。

戦乱の中、自作の陶器が思ったより売れて金になったことから、色気を出して、もっと売ろうと企む夫、貧しくてもいいから親子三人でささやかに暮らすことが幸せな妻。夫の弟は、侍になって出世したいと思っていて、兄と共に都会に出ようとする。弟の妻もまた夫の立身出世よりもささやかな暮らしを望んでいる。

なんつーか・・・この兄弟が本当にバカでしょうもないんです!!!
兄は、都会で陶器を売っていたところ、金持ちで美人のお嬢さん(ビジュアルイメージは「ガラスの仮面」の紅天女)に買われ褒められて、誘われたら「いいかな〜」と思って寝ちゃって天にも昇る気持ち、そんな夫を待つ嫁と幼い息子は、戦の中で落武者に襲われます。ちなみにこの馬鹿夫は森雅之が演じてるんですが、森雅之ってこんなしょーもない男の役やってるのしか観たことないんですが・・・素敵でカッコいい役どころの映画を観てみたいです。

で、このバカ夫の弟もまたバカなんです!常日頃から侍になりたい、侍になりたいと言っているんですが、出世したいというよりは“侍マニア”みたいに見えます。単に、侍に見えればカッコいいっていう。コスプレです。このバカが侍マニア道を猛進している間に、嫁さんはヤクザものに襲われ、遊郭の遊女になってしまいます。しかもこの侍マニアが狡い手で一応本物の侍になるんですが、侍なったぜ祝いで遊郭に言ったら、そこで働く嫁さんにばったり遭遇!!最悪。

考えうる限りの最悪な2組の家族の話なんですが・・・本当に「うわ〜キレイ」と思える、映画のお手本みたい(実際そうだったんだろうけど)な映像美ですか、なるほどと思いました。一番キレイだと思ったのは、湖に小舟を漕ぎだす時に、霧の中から舟がゆっくり現れるシーンでした。

とにかくバカ男にイライラさせられっぱなしの100分間でしたが、かなり面白かったので、今後の溝口特集もがんばって観ようという気になりました。

| コメント (0)

2007.06.08

ピンチクリフ・グランプリ

公式サイト

1975年にノルウェーで製作された、パペットアニメーション。

シュヴァンクマイエルやらニック・パーク(この映画にかなり影響受けてそう)のクレイに比べると動きがややぎこちない気がするけど、とにかく細部までこだわった作りがすごい!服装やら小物やらが必要以上に素晴らしくよく出来てます。とくに気に入ったのは、主人公のおじさんが使っている、机上定規。あれ便利。

あと、バンドが楽器を演奏するシーンがあるんだけど、この音楽と、楽器の指使いまで合わせてあるんです!これは相当大変だっただろうなあ。そこまでこだわって作られたっていう象徴みたいなシーンでした。

ハイライトのグランプリのシーンも、かなりの迫力で、75年に作られたとはちょっと思えないくらいです。ちょっと長過ぎねーかとも思ったんだけども、まあいいです。

ちょっと残念なのは、キャラクターがあんまり可愛くないんですねえ。主人公の助手のカラス?とハリネズミ(こっちはまだカワイイ)がいまいち可愛くないんです。キャラクターがもっと愛らしかったらよかったなあ。

| コメント (0)

大日本人

公式サイト

私は子供の頃からダウンタウンが一番面白いと思ってて、今でもダウンタウンより面白い人がいるとは思いません。が、お笑い芸人としてのまっちゃん以外には正直一切興味がありません。だから、映画を撮ったと聞いても、面白そうとか、面白くなさそうとか、興味自体がわきませんでした。

冒頭が疑似ドキュメンタリーのようなインタビュー風景から始まって、ちょっとびっくりしました。その男は、自分の親の世代には、日本のヒーロー的存在だったのに、今は煙たがられバカにされ、僅かな収入で汚い家に住み、その家には落書きをされ石を投げられ、妻子は別居状態、昼間からなにをするでもなくブラブラして、自分の人生を諦めたような雰囲気。

もし「大日本人」に変身するシーンがなくて、この疑似ドキュメンタリーだけで最後まで撮っていたら、この映画は私の好きなタイプの映画になっていたかも知れない。浮き上がろうともがいて、でも最後まで浮き上がれず沈んで行く男の話だったら。

途中までは興味の持続があったけど、ラストの前の、警察が電流を流しにくるシーンの以降の展開は、もう興味がもてなくなってしまった。着地点はああするのではなく、ここはシュールに救いのない内容で終わらせてほしかった。

私はこの映画はつまんなかったけど、今度は2時間のコントでなく、2時間の映画を撮ったら、もしかしたら良い物ができるんじゃないかなと思いました。

ちなみにこの映画を観た後からずっと中村雅俊の「ふれあい」が頭の中をグルグルしています。

| コメント (2)

2007.06.05

イノセント

公式サイト

ヴィスコンティ生誕100年祭の最後の作品、ヴィスコンティにとっても最後の作品。

美人で貞淑な妻がいるのに、堂々と他の伯爵夫人と浮気する男(ジャンカルロ・ジャンニーニ)。でも妻が気鋭の作家と不倫していることを知った男は、再び妻への欲望を燃やす。という映画です。

この男が〜最初から最後までムカつく男なんですねえ。自分が不倫していることを嫁さんに説得するのも、全然説得になってないんだけども自分を正当化するんです。「俺は子供なんだ、すまん」みたいな言い訳って一番ムカつくなあ。で、嫁さんが寂しさから男前と浮気するんですが、支配していないと許せないのと、嫉妬で、嫁さんに欲情するようになるんです。嫁も、夫が再び自分に振り向いてくれたことが嬉しいながらも戸惑うのですが、その嫁が浮気相手の子供を妊娠していることが発覚!

こうやって粗筋を書くと昼ドラみたいですが、そこはヴィスコンティなので、そうはいきません。美しいんです。一番いいと思ったシーンは、旦那の実家の方にある別荘の中庭?で、二人が歩くシーン。それぞれ思いを巡らせながら歩くのを、草木越しにアップで捉えながらカメラが横に動くんですが〜あらキレイ〜うっとり。という寸法です。

ラストはまあ、このダメ男が自滅していくんですけれども、もうちょっと苦しんでほしかったよ!

| コメント (0)

2007.06.02

絶対の愛

公式サイト

キム・ギドクの新作です。

いやー、後半の怒濤の展開にもう口半開きで見てました。あんまり凄過ぎて笑えます。

まあ、頭のあんまりよろしくない女と、これまたあんまり頭のよろしくない男が主人公なんですが、話は極端だけども、なかなか男女関係の本質をついているんじゃないかと思いました。どんなに美男美女でも、長く一緒にいれば絶対に相手に飽きる時は来る。でも、飽きたからというだけでは別れる理由にならないのが人付き合いとして当然(若い時は別か)で、容姿以外の部分が重要です、当たり前だけども。でもこの女は、容姿に飽きた=私に飽きたと思って整形するんです。で、別の女になりすまして、彼氏に接触するんです!

この女の暴走っぷりが凄い!サングラスに唇のついたマスクに真っ赤なワンピースで登場!その他にも自分の過去の写真で作ったお面とか、江戸川乱歩怪奇シリーズみたいなアイテムやエピソ−ドが続々登場!でもそれを凌駕する女のキャラクター!顔面に血をつけてニヤリと笑う顔とか、必死で男に喰らいつくのとか、素晴らしいです。

で、全然関係ないけども、それより吃驚したのが、キム・ギドクが家庭を持っていて、嫁と子供がいるということ!しかも、女好きでかなり手が早いらしいということ!この作風で、ちゃんと(かどうかはわからんが)家庭を営んでるって驚異的ですね。ギドクってブサイクだからモテないと思ってたけど・・・いやいやすごいね。

| コメント (0)

ボラット              栄光ナル国カザフスタンのためのアメリカ文化学習

公式サイト

ヤグシェマシュ!!!

この映画を観る前に、最低限知っておいたらもっと面白いこと
●ボラット役のサシャ・バロン・コーエンは、ユダヤ系イギリス人。もちろん英語も喋れる。
●カザフスタンは中央アジアの国で、元はソビエト連邦。
●ほとんどのアメリカ人はカザフスタンがどこにあるのか知らない。
●ここに出てくるアメリカ人のリアクションは全部本物。

いやー超笑った!!!こんなに笑ったのは「jackass number2」以来でしょうか。

一番笑ったのはロデオ大会の国歌斉唱のエピソード。保守派の集まりのロデオ大会に参加。最後にボラットがカザフスタンの国家を歌うために観客の前に登場し、観客に向かって叫ぶんですが。
ボラット「カザフスタンはアメリカの対テロ攻撃を支持します!!」
観客「イエー!!!」
ボラット「イラク国民を一人残らずぶっ殺しましょう!!」
観客「・・・イエー!!!」
ボラット「イラクを徹底的に攻撃してトカゲ一匹住めない砂漠にしてやりましょう!!!」
観客「・・・・・・・・・イェー!」
ボラット「それではアメリカ国家にのせて、カザフスタン国家を歌います!」
で、“カザフスタンは世界一〜カザフスタン以外の国はクズ〜”“カザフスタンは最高〜他の国は全部ホモ〜”っていう内容の国家(?)を熱唱するんです!!!勿論ブーイングの嵐!!!
その後シーンが変わって「ロデオ大会では殺されかけました」ってさらっと言うんだけど、実際本当に殺されかけたらしいです(笑)そりゃそうだ!!いやーもう爆笑です。

その他も爆笑エピソードてんこ盛りなので詳しくは書かないけど、とにかく最後まで笑いっぱなしです。

で、この映画が単にバカで下品な映画かというと(そういう見方でも十分面白いんだけど)、そうでもないところがこの映画の面白いところでもあるんです。
もちろんバカにしている対象はカザフスタンでもユダヤ人でもなく、アメリカ(人)。ボラットは黒髪で髭、見た目はアメリカ人のキライなアラブ人。アメリカ人はカザフスタンなんてどんな国かなんて知らないし、知るつもりもないし、ボラットの行動で「行動も考え方も文化的にも遅れた中東(イスラム)の小国」と思っているのがわかります。
単に「下品」「笑えない」って一蹴するんじゃなくて、その裏にあるいろんなことを知ってみるのもいいんじゃないでしょうか?というか、それがこの映画の本質だと思うんだけど。これをユダヤ人差別とか弱者差別と考える人は、最初からこの映画を見ない方がよろしいと思います。

まあ、それでも充分バカで下品だし一般受けは絶対しないと思うけど!間違っても初デートにこの映画をチョイスしないように!2人で気まずくなるか、女の子が爆笑したら男は引くし!

とりあえず、非常識なものは受け入れられない人、育ちのいい人、下品なものは嫌いな人、タブーなものには触れたくない人は絶対見ないでください。

| コメント (0)

« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »