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2007.06.10

雨月物語

公式サイト

言わずと知れた溝口健二の名作ですよ、初見ですよ。

戦乱の中、自作の陶器が思ったより売れて金になったことから、色気を出して、もっと売ろうと企む夫、貧しくてもいいから親子三人でささやかに暮らすことが幸せな妻。夫の弟は、侍になって出世したいと思っていて、兄と共に都会に出ようとする。弟の妻もまた夫の立身出世よりもささやかな暮らしを望んでいる。

なんつーか・・・この兄弟が本当にバカでしょうもないんです!!!
兄は、都会で陶器を売っていたところ、金持ちで美人のお嬢さん(ビジュアルイメージは「ガラスの仮面」の紅天女)に買われ褒められて、誘われたら「いいかな〜」と思って寝ちゃって天にも昇る気持ち、そんな夫を待つ嫁と幼い息子は、戦の中で落武者に襲われます。ちなみにこの馬鹿夫は森雅之が演じてるんですが、森雅之ってこんなしょーもない男の役やってるのしか観たことないんですが・・・素敵でカッコいい役どころの映画を観てみたいです。

で、このバカ夫の弟もまたバカなんです!常日頃から侍になりたい、侍になりたいと言っているんですが、出世したいというよりは“侍マニア”みたいに見えます。単に、侍に見えればカッコいいっていう。コスプレです。このバカが侍マニア道を猛進している間に、嫁さんはヤクザものに襲われ、遊郭の遊女になってしまいます。しかもこの侍マニアが狡い手で一応本物の侍になるんですが、侍なったぜ祝いで遊郭に言ったら、そこで働く嫁さんにばったり遭遇!!最悪。

考えうる限りの最悪な2組の家族の話なんですが・・・本当に「うわ〜キレイ」と思える、映画のお手本みたい(実際そうだったんだろうけど)な映像美ですか、なるほどと思いました。一番キレイだと思ったのは、湖に小舟を漕ぎだす時に、霧の中から舟がゆっくり現れるシーンでした。

とにかくバカ男にイライラさせられっぱなしの100分間でしたが、かなり面白かったので、今後の溝口特集もがんばって観ようという気になりました。


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