« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »

2008年3月

2008.03.28

ライラの冒険 黄金の羅針盤

公式サイト

最近のこういう映画は、もう最初から続編ありきなので、必然的に最初は伏線を張る事が中心になってしまい、盛り上がりのピークは続編にしかないわけです。
でも、一本一本で映画として面白くなければ、続編を観に行く気はなくすわけです。まさにこれがそんな一本。早く次を公開しないと、「ナルニア国物語」みたく、誰からも忘れ去られるよ。
「スター・ウォーズ」だって「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だって、一本ずつ面白いからまた最初から見たくなるんだよ(その中に面白さの差はあるけど)。
そんなわけで、正直面白かったとは言えない「ライラ」ですが、続編ではダニエル・クレイグの出番が多くなることが予想されるので、観に行くとは思いますが。

| コメント (0)

ここに幸あり

公式サイト

みんな大好き、でもないけど、私は大好き、グルジアの酔っぱらいオタール・イオセリアーニ監督の新作です。
主演!イオセリアーニの友達。この辺からすでにユルい。共演!ミシェル・ピコリ、なんと婆さんの役!!老人になったら男も女も一緒っていうことか!確かに男女の見分けのつかない老人は多いけど・・・。
映画はもう、期待通りというか思った通りというか、全出演者の8割を占めるオジさん達が昼間から飲んで歌って、それだけです。それだけなんだけど良いんです!
登場するオジさんたちですが、友達に会う時にうしろから目隠しして「ダーレだ!」とか、いちいち可愛いのです。こまかい所作がカワイイ。イメージ的には、ジャック・タチの「ぼくの伯父さん」のユロ氏がなんとなくカワイイ、という感じでしょうか。もっとユルいユロ氏。
とはいえ実は反骨精神溢れるイオセリアーニなので、ただユルい親父の垂れ流しなわけではないのです。
普通一般的には、一国の総理大臣が失脚して庭師になるっていうのは、落ちぶれたということになりますが、この映画では、“総理大臣をやめて庭師になるなんて、素敵じゃないか!”ということなのです。本当に素敵、そんなイオセリアーニが素敵。
映画の最後に、昔の彼女たちや別れた妻、元妻、女友達たちと、主人公の母親(ピコリ)が一緒に囲む食卓の楽しそうなことよ!

| コメント (2)

ノーカントリー

公式サイト

コーエン兄弟の新作。アカデミー作品賞のあれです。私が髪型が一緒の、ハビエル・バルデムのあれです。
「ファーゴ」との相似が指摘されてますが、私が「ファーゴ」を見たのは公開当時で何年前か・・・なので、ラストシーンはよく覚えてるけど内容を微妙に忘れてるのですが、田舎の殺人事件です。
コーエン兄弟はそんなに詳しくないけど、結構笑える演出があるイメージなのですが、今回はかなりシリアス。いや、ハビエル・バルデムの髪型は笑えるけど、かなり恐いので恐過ぎて笑えると言った感じでしょうか。
映画のバイオレンス具合や、死についての皮肉、あれ?っていうラストなど、語るとこはいろいろあるのですが、やっぱりバルデムの殺人マシーン(人間だけど)っぷりがあまりに強烈です。マシンガンとかじゃなくて、屠殺用の空気銃を使ってるんだけど、それがイカす・・・ということはないけど、強烈です。「夜になるまえに」を見たときは、カッコイイと思ったハビエルバルデム、凄い顔だと思いました。
私好みの、テキサスの荒涼とした風景と、乾いた空気感が気分よかった。
個人的事情により映画に集中できなかったところがあるので、できればもう一回観に行きたいと思います。

| コメント (2)

マイ・ブルーベリー・ナイツ

公式サイト

たかがハリウッド、されどハリウッド。のハリウッドで、ウォン・カーウァイの新作です。
周囲の評判が悪かったのと、トニー・レオンが出てない(香港じゃない)ということで、全く期待しないで観に行きました。
ノラ・ジョーンズ・・・ってよく知らないんだけど有名なのね。ジュード・ロウ・・・新作を見る毎に前頭部のM字が鋭角になっていってます。
で、映画ですが。舞台と人種は違えど、基本的にはどこを切ってもカーウァイ映画という感じです。私は、もともとウォン・カーウァイってかなりロマンチストだと思います。今までの作品は(主に)香港を舞台にしていたので、その土地や人の猥雑な感じが、そのロマンチストな演出にちょっと可笑しさというか、絶妙なバランスを与えていたと思うのですが、今回はそれがないために、もうロマンチスト全開!!という感じで、見ていてもう恥ずかしくなってしまう時がありました。
撮影は今回はやっぱりクリストファー・ドイルでもリー・ピンビンでもなかったのですが、印象的には今までとそんなにかわりません、が、やっぱりドイルやリー・ピンビンに撮って欲しかったなあ。と思いました。なんかNYの印象があんまりないというか、別にアメリカじゃなくてもいいよなあと思ってしまった。
と、悪く書いてるみたいですけど、想像していたより悪くない映画でした。ウォン・カーウァイの映画としては上位にはならないけど。前作「2046」は、ファンとしては嬉しいところもあったけど、なんか間延びしてるし無駄なところが多いなあと思ってたので、それからいうとまあまあ満足かな。
やっぱり、香港で撮って欲しい!と思ったら、次の新作はトニーが主演みたい。次に期待!!

| コメント (2)

2008.03.16

童貞。をプロデュース

公式サイト

ネタバレします。ネタバレしますよ!これから見るつもりの人は読まないでね。

−−−−−−

あー、これ今年見る邦画の中ではほとんどベストに近いかも。と思った。タイトルやら前情報でなんとなく面白おかしいのを想像していたら、良い意味で裏切られます。
童貞1号加賀くんは、彼の言い訳なんかを見てて、松江監督じゃないけどちょっとイラッとするんだけど。加賀くんの自己肯定っぷりと何事も逃げる姿勢は、所謂「大人になれてない」人に共通する姿勢なのですが、それを越えるという行為が脱童貞なのですね。単なる肉体的接触じゃなくて精神的な問題で。
最後のカンパニー松尾監督に言われる言葉は別に加賀くんや童貞の人に向けてだけじゃなくて、実は結構当たり前なことなんだけどみんななかなか気づかないことで、なんか背筋の伸びる思いがしました。
童貞2号梅澤くん版は、前作と全く内容が違っているのですが(本物の童貞か素人童貞かということだけじゃなしに)、現実の自分と向き合って精神的な童貞を卒業するという意味で共通しています。彼のサブカルチャーおたくっぷりは、まあここまで極端じゃないけど比較的私の周りに多いタイプの人なので、見ている間いろんな友人の顔が過りました。
梅澤くんの思いは奈美さんには伝えられなかったけど、ある意味彼の本当の理解者である根本さんが登場したときはちょっと感動しました。自分が一番尊敬して一番好きな人にこんな風に言ってもらえたらマジで一生童貞でもいい!死んでもいい!って思うかも、と思いました。
こんなマジメなことばっかり書いてるけど、かなり笑いました。松江監督スゴイ!

| コメント (0)

« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »